夢に出てきた教え子 ホラーではありません



いや、ごめんなさい。
何、このタイトル?
真夏の蒸し暑さが吹っ飛ぶ、怖い話?
と、思わせてしまうようなタイトルで。

潜在意識の中にあったのでしょうか。
かつての教え子が夢の中に出てきた話です。

本記事の内容

何年も前に受け持ったAちゃんがはっきりと夢の中に


Aちゃんが、移民のご両親と3歳児クラスの見学に来た日ははっきりと覚えています。
笑顔がかわいらしい、
初対面の私にも、人懐こすぎるくらいの距離感で、
印象に残っています。


その後、他の子供達よりも少し遅れて入園してきたAちゃんは、
発達が遅れていて、言葉も出ない、おむつも付けたまま、
興味のあるところへは飛び出して行ってしまう、
お部屋からも何度も脱走してしまう、女の子でした。

でも、直ぐに私に、心を開いてくれて、何か、私に伝えたい時は
「あっ、あっと音を出しながら、私の手を握って、
その問題の場所まで引っ張っていってくれる子でした。」

言葉が遅い分、ジェスチャーをコミュニケーションの一つとしていました。

child hand

もちろん、幼稚園の3歳児クラスといえば、
他にも手のかかる子供たちがわんさかいて、
Aちゃんが私を必要としている時でも、
直ぐに対応できないこともあり、

Miku

「ちょっと待っててね。
先生、OOちゃんのHelpに行かないといけないから。
M先生に手伝ってもらおうね」と、

手の空いている助手の方へAちゃんと行かせようとすると、
Aちゃんは、助手の手を「パーン」と振り払って、
助手から逃げていくことがよくありました。

助手のMさんは、心の中で
「手のかかるAちゃんの事、心から喜んで、園に迎え入れられない。」

という葛藤があることは私の目から見ても、
確かであって、
3歳児でありながらも、Aちゃんは、助手のMさんの深層心理を、
よく見抜けるもんだな~と、私はひそかに感心しながらAちゃんのことを見ていました。

夢の中のメッセージを考えてみる

夢の中では、Aちゃんが、ちょこっとセンテンスを話しながら、
私に近寄ってきて、またいつものように手を引っ張っていました。

私は、

「こんなにお話できるようになったんだね。すごいねAちゃん」と言いながら、
一緒に園庭を回っていました。

exchange heart

夢の中でのAちゃんとの園庭のお散歩は、
とてもゆっくりでしたが、
誰にも、時間にも阻まれることはなく、
自由な空間で、心地よいものでした。



翌日、Aちゃんの夢から覚めて、ふと思いました。

“Aちゃんみたいな子を、
差別的な目で見ずに、自然体で受け入れて、
人を助けることができる特技”が私にはある。

それは、ふいにわいた
確信のようなものでした。

自閉症スペクトラムの可能性大のAちゃんのケースから学んだこと

Aちゃんの担任だった時。

Aちゃんの様子をみて直ぐに、
自閉症の疑いは直ぐにわきましたし、
お母さんと話していても、
肩をつかんでいないと、車へ飛び出していってしまうというAちゃんの行動からも、
障害があるという疑惑はますます、強まりました。

他にも、園での様子、集団行動の様子を見ていて、
発達障害であることは間違いないことが分かり、小児科医への診断をお勧めしました。


「他の子供と違うかも」と感じていたお母さんは、
英語が流暢でないという難点はあったものの、
私に絶対の信頼を置いて、どんどん、医療機関にアポをとったりと事を勧めてくださいました。

お母さんと相談して、
国の障害児支援を受けられるNDIS(National Disability Insurance Scheme)の申請を
出すことにしました。

幸運にも、AちゃんのNDISの申請は、
今まで申請してきたどの子よりも、認可が早く通り、
申請から4か月ほどで、国の障害児支援の補助金が下りたのでした。

この補助金のお蔭で、Aちゃんのご両親は、言語セラピーや、
手先をはじめ身体運動の療養を補助金を使って利用することができるという、システムです。

これらの申請は、担任としての業務には課されていませんし、
申請をしたことがない、やり方が分からないといって、
そのまま、Aちゃんのような子供、ご両親をほっておく教師がほとんどです。

自分の仕事以外のことだからと突っぱねてOKなのが、オーストラリアですから。

でも、私は、少しでも早く、療養を始められたり、ご両親がAちゃんの障害に気が付いて、
勉強を始められることが大事だと思い、申請を手伝いました。

Aちゃん家族は、新居を購入して、年度末には違う区に引っ越していくことが決まっていました。
お母さんは、そこから私の4歳児クラスへ通いたいというご希望でしたが、
新居から歩いてすぐのところに、
幼稚園があるという好条件があったため、そちらの方へ行くことになりました。

強みを生かして人を助けることができることが一番

要するに…

こういうお仕事、発達障害にいち早く気づき、専門医を勧め、書類の手続きを手伝い、
全く置かれている立場が理解できない、でも子育てにものすごく悩んでいるとご両親の相談に乗る。ということ。
これが、私の特技、経験から培ったものと、
私の責任感の強いカラーが出ているタレントなんだろうなと、
今更ながら気が付いたのです。

Miku

”じゃあ、これからどうする? どう働いていく?”

Aちゃんが夢に出てきたことでふと考えた生き方。
これが強みを生かして副業を始めるきっかけとなったことは、
また別の記事に載せています。

良かったら読んでみてください。

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