ええ~OOで窒息? 身近にある危険の対処法

Miku

幼稚園で新学期が始まり、はやくも3週間。
子供たちも慣れてきたところで安心していた矢先、
ランチボックスに入っていた食べ物が、
ツルっと喉に詰まらせてしまう。

というヒヤッとケースがありました。

本記事の内容

それは楽しいランチタイムに起きたこと

3歳クラスの子供たちも、歩きまわることも、
ランチボックスを開けたままひっくり返して台無しにしてしまうことも減り、
落ち着いて15分から20分ほど、
お友達と楽しく、セットされたテーブルの上で、
ランチを食べられるようになってきました。

ここまで来るのに3週間ほどかかりましたが、今年はそれでも
聞き分けの良い子供たちがそろっているのか、早い方です。


子供達よりも、遅くテーブルに座り、そして誰よりも早く食べ終えて、
ヨーグルトのふたを開けてあげたり、
硬いタッパーのふたを閉めてあげたりしながら
一人一人がどれくらいの量を食べているのか見回っていたところ、
それは起こりました。

目の前で、口の中に運んだグレープがツルっとD君の口の中に入ったと思うと、
その後、D君がそれを詰まらせて、
くるっと青い目から、白目になりました。

長い間教師をやっていて、この事故には何度も直面したことがある私は、
とっさに、パーンパーンと、D君の背中をたたいて救急処置。
白目をむいていた顔は、ゴホッゴホッという咳と共に涙目になったものの、
いつもの青い目のD君に戻り、
グレープもツーっと、胃の方へ移動したことがわかりました。


lunchbox with grapes
グレープのサイズは丁度 子供の気管支にすっぽりはまるサイズと言われています。

実はこれ、去年の3歳児クラスでも同じ時期に、
同じことが起こり、2度目。

子供の食べ物の窒息は、思っている以上に、身近で起こりやすい事故の一つです。
特に、小さなお子さんがいるご家庭では、何気ない日常生活の中で、いつ起きてもおかしくない事故です。

窒息しやすい食べ物は?

私たち教師は、救急処置の訓練を、毎年受けることが義務化されていますが、
そこに出てくる ”窒息しやすい食べ物”は、数知れません。

どんな食べ物であってもちょうどサイズが子供の気管支にすっぽりと入ってしまうもの、
特に、今回のグレープ (オーストラリアのグレープは、1粒が日本でいう巨峰のサイズです。)
などは、身近な食べ物ですが、どんな食べ物であっても、
小さなお子さんにとっては、全てが事故につながりやすいのです。

窒息事故につながりやすい食べ物リスト

1.弾力があるもの → こんにゃく、きのこ、練り製品(かまぼこなど) など
2.なめらかなもの → 熟れた柿やメロン、豆類 など
3.球形のもの → プチトマト、乾いた豆類 など
4.粘着性が高いもの → 餅、白玉団子、ごはん など
5.固いもの → かたまり肉、えび、いか など

Google検索より

子供の誤飲は、身近で起こりやすいことから、十分な注意が必要です。

特に、小さなお子さんは、自分で物を飲み込むことができる年齢になる前に、
まだ喉や口のコントロールが上手くできていないため、誤って物を飲み込むことがよくあります。
そのため、子供の窒息、誤飲を防ぐためには、以下の対策が必要です。

窒息や誤飲にあった場合の救急法を画像でイメージ練習しておく

まず、子供が食べ物を口にするときは、必ず目を離さずに見ていることが重要です。
特に、食事中や飲み物を飲むときは、子供が安全に食べ物を咀嚼しているか、
飲み物をのみ干していないかを確認するようにしましょう。

また、子供に与える食べ物や飲み物についても、年齢や発育に合ったものを与え、
特に小さなお子さんには、細かく刻んだり、喉に詰まりにくい形にカットしたものを与えるようにしましょう。
注: 幼稚園では、グレープを半分にカットしたものを持たせる親御さんが多いです。

万が一食べ物を詰まらせてしまった場合、
小さい子は伝えることもできず、じっとその場でフリーズしてしまうことが多いので、
周りにいる大人が注意して見守っていてあげることが大切です。

それが、楽しい屋外であっても、
たのしい友人家族らとのピクニックや、レストランであっても同様です。
自分たち大人の会話に夢中になっていても、目は、子供を見守っていてあげることが大事です。

First Aid for Chocking

上の画像はVictorStockさんから借りてきたものですが、
いざという時の処置法には、
1. Back Blows
2. Abdominal Thrust
3. Cough Up Object

など3種類ほどが、主に使われています。

普段、試したことのないことが、緊急時にできるとは思えないので、
できればお子さんを実際に抱えて、処置法の練習をしてみるといいでしょう。

むずかしいかもしれませんが、パニックにならずに冷静に対応することが大切です

たいていは、背中をたたいて、喉に詰まっているものを取り除くことができると思います。
ただし、グレープなどが喉に詰まっている場合は、背中をたたいても取り除くことができない場合があります。
その場合は、救急車を呼び(豪では、000が警察と救急車ですよ~!
専門家による処置を受けるようにしましょう。

いざという時!家庭内の事故に備えての救急クラスもある

Miku

オーストラリアでは、一般家庭の救急法を1日でサクッと学べる
クラスがあるのをご存じですか?

救急法を学ぶコースで有名な、St. Johnから他にも、各団体が、一般家庭の親向けに、子供の救急法を学ぶクラスを設けています。

3時間コース、$100以下で証明書ももらえるところが多いようです。
私も、大昔になりますが、息子の幼稚園で父兄を対象とした救急法を学ぶ夕べという集いがあって、他の父兄の方と参加した記憶があります。

https://www.stjohnvic.com.au/first-aid-training/first-aid-courses/caring-for-babies-and-kids/?gclid=Cj0KCQiAi8KfBhCuARIsADp-A57L7txNEfV7kKCeFDrCqtnqKNrzVi5u4L-CsKNHKRhHUtPfvI2cAiEaAjLWEALw_wcB


Miku

証明書云々というよりも、いざという時のための準備は、
普段からしておくことで余裕が生れますよね。

まとめ

今回は、子供がいかに簡単に身近にある食べ物から
窒息に至ってしまうということを書きました。

誰でも、緊急時は慌ててしまうものだし、
ましてやそれが自分の愛する子供だったら…

いざという時に、どんな処置をするべきなのか、
普段から考えて練習し、
英語で救急車も呼べるように準備しておいて、
間違いはないと思います。

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