園で、飼っていたナナフシ君の元気がない。明らかに弱っている。
脱皮を終えたものの、ちょっと今回の脱皮は失敗したのか、はねの部分が、完全に開かずに
脱皮後固まったままの奇形な状態でいました。
ナナフシ君についての関連記事はこちらから。
スタッフ内では、
”もうあまり寿命が長くないかもね。😥”と話していたところでした。
そしてとうとう、Term1の最終日を迎える数日前。
Stick Insectが亡骸になって動かなくなっていました。

The stick Insect is not moving.
Maybe, it is sleeping…

ああ~、とうとう逝ってしまったか。
Is it? Let’s see what’s happened?
8名ほどの子供たちが囲む中、私がナナフシ君のご遺体を、かごから取り出して、皆で観察。
”ええ、なんで。”
”だって、動いていないよ。”
”寝てるだけじゃない?”
”そっとしておいたら、また元気になる?”
”えさをあげてみて。 食べるんじゃない?”
そうだった、たまに忘れるけど、この子供たちは地上に生まれてきてまだ4年か5年。
両親も若く、祖父母も健在という環境で、ほとんど ”死”を体験したことも、聞いたこともない子供たちだったんだ。

ナナフシ君もうずっと長い間、生きてきて年を取って天国へ行っちゃったんだね。

この間、大きくなるために、皮を脱いだばかりだったのにね。
そのあと、うちで飼っていたペットが死んじゃった話だとかしたり。
私も、”年を取った人が、皆、一斉に死んでしまうわけでないことを説明したり。”

”Miku先生がね~年を取ったら、死んじゃうんだよって言ってたよ。
おばあちゃんも、もうすぐ死んじゃうんだね~。” 😫 と
家族内で子供から驚きの発言が出ないよう、ゆっくりと分かりやすく説明して。💦
そうしているうちに、

Heaven?
What is heaven?
Where is it? Where did the stick insect go?
という、ものすご~く、ふか~い、質問をした子がいました。

そうだね~。
どこにあるんだろうね。
今の私たちには見えないし、どこにあるかもわからないけど、死んだら
私たちが生きてるこの地球とは、違う場所に行くんだよ。
(発言をあくまでも事実だけにとどめて、会話を終わらせる私。)
これ以上は、言わずに。 オーストラリアの子供たちは、国民25%の大人が移民者なので(私も含めてね)、それぞれのバックグラウンド、宗教観、そして死に対する考え方も違うんです。
だから、それ以上天国で、亡くなった人が私たちを見ているとか、亡くなった人に祈ったら通じるかもとか余計なことを言うのは、ある意味、そこ子供の家族が信じている宗教観と相反することもあるので、そこらへんは、敏感に発言したり、教えるのをとどめたりする必要があると私は思っています。
それにしても、
天国はどこにあるの?
4歳の子供から出たシンプルな質問。
だけど、大人として考えさせられる、深い内容。
25年以上、教師をしていても、いまだに、子供たちから教えられること多いです。