大学院卒の新任教師ー地球のへそで1か月働いた後早くも辞職の巻

Ayers rock
miku
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オーストラリアでは働く人への保証が手厚く、規定に沿って経営されている会社に勤めている限り、ブラックな待遇でへとへとになるようなことは、日本に比べて少ないと思います。

そうはいっても、国民の25%が移民者の国で、多国籍民族が集まっているオーストラリア。

上手く職場で人間関係を築くには、美味しい話ばかりではありません。

本記事の内容

勤務先の園に国の査定がくることに

時間短縮勤務のはずなのに残業の嵐に

今年は、働き方を見直すために、2クラス抱えていた去年から3割ほど仕事量を減らし、
1クラスのみの担当にしました。

幼稚園で、3日間だけ働き、残りの時間は、副業のサポートワーカーという仕事を始めて、
働き方を考えようとしていた矢先に…

幼児教育界で導入されている、国の査定がうちの園に来るという正式なお達しが。

5-6年に一度しか回ってこない、でも、来るときは全ての書類や、スタッフィングから
子供、ご父兄とのかかわりにまで監査が及ぶ、恐ろしい査定。

しかも、評価も、”国の基準以下、標準、または一番上の優秀園” にランク付け
されます。

この査定官が、先週、役所内の中でもうちの園、しかも訪問日が
”私の担任するクラスの保育日 ”ということに決まり、園全てのスタッフが準備に追われました。

書類の準備や、園での環境設定など、仕事時間外の労働が多く、時短どころか、
残業三昧になりました。


でも、そこは市役所経営の公立幼稚園に勤めている分、きちんと残業代は全て出してもらえました。

overwork

園の他のスタッフを代表して、査定官への受け答えや、保育の指針や園の理念などもしっかりと応えられるよう、
家にいる時も、ずーっとメモを取り、
必要だろうとされる資料も週末に作成して、
かなりの時間、仕事をしていました。

家からの仕事は全て、サービス残業と
なってしまいましたが。🤣

メンターとして面倒を見ていた新卒のジュリアちゃんから相談

そんな時です。
私のアカウントに、長文のメールが届きました。

私が教師職のメンターとして指導してきた、メルボルン大学院で幼児教育の修士課程を終え、
晴れて教員免許をとって、オーストラリア僻地へ、新卒の教員として採用されて旅立った
あのジュリアちゃんからです。

厳しい現実を垣間見たジュリアちゃん

2月に、彼女を”地球のへそ”と呼ばれる、オーストラリア東海岸から遠く離れたアリススプリング。

ジュリアちゃんの就職がその孤立したへき地に決まり、
慣れない地で、既に出来上がっているチームの中に、外国人の、新卒の採用教師が働きにいくという現実。

行く前に、あまり、ネガティブなことも言わず、
問題はあって、当たり前ぐらいの気持ちの余裕も持ってね!と、送り出しました。

miku
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「何か、困ったことがあったら、メール一つで力になれるからね。」

その言葉を思い出したのか、ジュリアちゃんは、切羽詰まって、長文のメールを送ってきたのでした。

メールの内容から、深刻さがうかがわれ、
アリススプリングスという僻地の、人口も少なくて、気晴らしができるような場所も、
限られているところに住む
彼女に、”家から仕事中だけど、時間が合うならば、スカイプで話でも聞こうか?”
回答したところ、瞬時に、「お願いします!」と返ってきました。

小さなコミュニティでは働きにくい

話をよく聞いてみると、
やはり…

出来上がっている人間関係の中で、難しい面が多々あり、
園の運営に問題があっても、それをひた隠ししようとする、
すぐ上のコーディネーター。
今回、文部省に通達しなければいけないレベルの事件が起きて、
ジュリアちゃんはすぐに、
通達しようとしたものの、
自分の立場、父兄への説明を気にするコーディネーターは、
あくまでも、事件を
’ただのニアミスだから 🙄😅 ’と
隠そうとする態度を取り。

などなど。

メルボルンなどの大都市と違い、小さな町の中で、住民同士がほとんどが知り合いだという
小さなコミュニティ内でのいざこざ。


上司のやり方に、疑問を持ちながらも、ジュリアちゃんのように、声を高らかに白黒はっきりと
させようとするようなスタッフがいるわけもなく。 わざわざ就いている仕事を犠牲にしてまで
正義を行おうとするジュリアちゃんは、孤立してしまったようでした。

結局、ジュリアちゃんは辞職を覚悟して、これ以上、今の職場にいられないという結論をほぼ出して
いるようでした。

今回の騒動を聞きつけて、飛行機で飛んでくる管理職の上司に、
アリススプリングスの職場から、同じ系列のダーウィン (ここもかなり僻地だけど、人口はアリススプリングスよりは多い)に移動させるから、どうか残ってと言われたらどうするか?

というシナリオにまで及んで、考えさせてみましたが、

ジュリアちゃん曰く、できれば アリススプリングスに残りたいということでした。😲 (ええ!そうなの?)

ビザの関係上、僻地へ行けば行くほど、永住権の審査上、ポイントが上がって
有利になるので、
できるだけ今の職場は、離れたくないということでした。

でも、平気で隠蔽工作をするような、直属のコーディネーターとは一緒に働けないし、
不信感も募らせて悩んでいました。

価値観が違って当たり前という現実を受け入れる

ジュリアちゃんは、若いので、白と黒をハッキリとつけたがるような発言があって。

でも、そこそこ人生を踏んできた私は、

ハッキリとさせられない、グレーの部分があるのも人生だし、
自分と同じように結論を出したり、実行に移したりするような人が、同じ職場にいるとも限らない。
移民の国だから、皆、それぞれ自分の価値観や、基準があって、それは仕方のないこと。

まるで、私が今まで、このブログで書いてきたような事、職場でぶち当たる悩みの対処法を、
彼女に話して聞かせました。

「私だって、同僚で悩んだし、涙したことあったんだよ。」

と、話すと彼女はものすごく、驚いていました。

会話中、

「コーディネーターが、OOしてくれたら…」
「OOさえ、見直されるなら…」

という発言していましたが、そう無意識に発言する彼女には、

人は変えられないし、そこまでは自分がコントロールできないことだから。
今は、自分がコントロールできることに集中して考えてみよう。
と、これもまた、去年、コロナ禍で精神科医が子供向けのカウンセラーが、幾度となく
私たちに訴えていたメッセージを、彼女に送りました。

自分の人生は自分で舵取り

ジュリアちゃんは、私と話したことでかなり、落ち着いて問題を客観的に見られたようで、
本当にスカイプ中、力が入って力んでいた肩も、見た目で分かるほど力が抜けて下がってリラックス
していました。
オーストラリアでの初めての仕事。
新しい職場で、しかも僻地で、会う人誰もが知り合いという、狭い村社会のような場所。
そんな中で、自分の方が正しいことを言っているのに、相手に言いくるめられてしまいそうになる
厳しい現実。
一人で、苦しかったね~、辛かったね~。 と、慰労の言葉をかけると、
やっぱり、”孤立無援”と感じていた感情のタガが、外れたのか、顔が崩れて、涙が出ていました。

分かるよ、分かる。その気持ち。
でも、正義を振りかざすだけが上手く生きていく術じゃないんだよね。

その場所で、現状や、待遇が変わるなら残っていけるのか。
それとも、別の場所で、初めからやり直すのか。

自分の人生の舵取りは、自分でとるものだし。
そうすることで、自分で納得して責任がとれるものなんだよ。



後談

別のCity から飛行機でやってきた、管理職者。
実は、コーディネーターと、なーなーの”お友達同士”の仲だったようで😫
彼女の態度をみて、ここに残る意味は、何もないとさっさと見切りをつけることができ、
ジュリアちゃんは、辞職届を出したそうです。

そして、

彼女は、既に次の職をサイトで見つけて、校長先生とも話をつけたようで。

「Miku先生に、推薦者になってもらっているので、その旨は
よろしくお願いします。」

と、既に、お願いが来ています。 早‼ 😳

いつまでもいじいじと、過去にとらわれず、次に進もうとしている彼女。
たくましいです。

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