【2022年版】幼児教育教員資格比較 豪州での幼稚園教諭と保育士の違い

子供の自由画

オーストラリア内で、幼児教育に関わるお仕事、幼稚園と保育園、その資格はどうなっているのか、
よく区別がつかないという人は多いのではないでしょうか?

幼児教育といっても、たまに、保育園と幼稚園をひとまとめにする人も見かけます。

実は、幼稚園の先生と保育士はその資格において、明らかな違いがあり
責任や、ビクトリア州への免許登録への方法も違ってきます。

この記事を読むことによって、今後注目の幼児教育界で働きたいという方が、
その資格の区別を正しく理解できるよう2022年版にまとめました。

そしてこの記事を読んでいるあなたに朗報!
2022年からビクトリア州では3歳児幼稚園プログラムが正式に、
州政府の補助金で一部まかなわれることになり、ますます幼児教育者が足りず
教育者を目指す人にさまざまな優遇がもうけられました。

本記事の内容

雇用がおいついていない注目の豪州幼児教育業界

フルーツバスケット
Miku’s original photo
トングを使って色べつに小さなゴム製のおもちゃを仕分けしていくことで、色を覚えながら手の訓練ができます。

オーストラリアで日本の免許を生かして、幼稚園や保育園で働きたいと思っている方、
または、これから勉強してこの国で認められる資格を取りたい、
子育ての経験を生かして働きたいと思っている方も多いでしょう。

ズバリ、豪州は日本とは反対に、
子供の数も増加している国であり、
幼児教育の資格習得後、働くことは長期的に見て、いいプランだと思います。


中でも、ビクトリア州政府は、
”小学校に上がる前の資格者による保育を受けた子供の教育は大事。
4歳児のみならず、3歳児も含めて就学前に2年間、

資格を持つ教師の元で受ける幼児教育は、
人生の基盤を形成するうえで必須”と認識を変えてきた今、


幼児教育はこれからも伸びていく熱い業界だと言われています。

特に、今後さらにAIなどのテクノロジーが発達し、
多くの職種、人材、雇用が見直されていくとしても、

幼児教育においては、
*人と人とのつながり、
*家族以外で初めて接して愛着を学ぶ場として、
*かけがえのない人間形成部にあたるため、


これから先も全ての教育課程をロボットに置き換えられる可能性は、
他の分野の職種に比べて低いと私は思っています。

3つの資格に区分されている

オーストラリアでは各州によって、少しずつ資格の区分は同じであっても、登録などに違いがあるようですが、
ここでは私が登録しているビクトリア州教育省の条件に付いて書きます。

まず、オーストラリアの幼稚園や保育園で働くには3つのレベルの資格があります。

Certificate III (最低限必要な保育士の資格)
幼児教育業界で働くのに必要最低限レベルの資格。
6-12か月で取得可能

Diploma (リーダーにもなれる保育士の資格)
保育園の各年齢保育でお部屋のリーダーなどとして働ける資格。
18か月ほどの取得期間が一般的

Early Childhood Teacher (大卒の幼稚園教諭資格)
初等教育などの3-4年のオーストラリアでの大学課程を終えている事。
海外で大学課程を修了している場合は、大学課程が認められた場合であっても、
州教育省が認める英語のレベルに達していることが条件になる幼稚園教諭資格。
Victorian Institute of Teaching(VIT)に登録されていることが教師として働く条件になる。
  • 上記どのレベルの資格でも、幼稚園、保育園、
    自宅で子供を預かることができるFamilyDayCare (自分の自宅を開放して子供を預かる保育士)
    Out of School Hours Care(学校が始まる前と放課後6時ごろまで子供たちを預かる学童のような仕組み)などの
    担当者となり働くことができます。
Miku

Diploma までの資格(日本でいう保育士さんのような資格)を持っている日本人の方も増えてきているようですが、
どこの研修会や会議にいっても、まだ日本人の幼稚園教師には
会ったことはありません。

多分、その数が少ないからだと思います。

2022年現在 絶対的に人手不足の幼稚園教師

ここでは、
ビクトリア州で働く場合の幼稚園教諭について説明したいと思います。

VIT免許登録サイト

毎年VITの免許登録を更新する必要がある

上記のサイトは、” Victorian Institute of teaching” というビクトリア州の教員登録を
管理する団体の物です。

この資格のページを見ると、幼稚園教師になるためには、大卒の資格だけでなく、
英語の能力テストがあることが条件となっています。2016年から正式に義務づけらました。

私はこの資格習得が位置づけられた時点で、
既に国内の幼稚園業界で、
長い経歴があるという実績が認められ、
この英語力を査定するテストは受けずに済みました。😅

よかった~。 

登録条件によると、4年生大学を卒業していることが絶対条件となりますが、
その他、免除になる事例としては、
8年以上の業界での研修と経験期間があることや、
同位にあたる専門学校での学習なども考慮に入れられて
資格が認可される場合があるようです。

Kindergarten setting.jpg
今は、できるだけプラスチックでなく、木製の温かい素材を使ったおもちゃが
保育では使用されます。
Sustainbilityの面を考慮してという理由もあります。

晴れて登録できたとしても、まだ1年目は正規のフルライセンスとはならず、まだ半人前のような登録になります。
正式に登録するには、実際に働いてから経験を見につけたという査定審査を受けなければいけません。

無事に登録が済んでも、
毎年、最低20時間は、教師としてこの分野での研究や、勉強、研修に充てる自己成長に充てる
必要があって、きちんと記録を取っておく必要があります。

何故なら…
たまに、抜き打ちでこの20時間の研修内容を、詳しく申告しなければいけない場合もあるからです。

最低限必要とされる20時間をどのように振り分けて、
どこで、どんなテーマの勉強、研修、書籍読書に使ったのか、
事細かに申告しなければいけないケースがあるんです。
(去年の更新がそうでした。😱)

“Working with Children check” という、子供への性犯罪に関わっていないかの証明も必要で、
これは教師のみならず、保育士も、ボランティアも含め子供と関わる万人が必要とされる証明です。

子供たちへの犯罪を防止するということは、しっかりと法化されていますね。
* 裏を返すと… それくらい子供への犯罪が多いということなのかもしれないですが。

教師は、免許資格をVictorian Institute of Teaching(VIT)に登録する際、
IDなどすべて書類で提出し同様のスクリーニングチェックが行われるため、Working with Children Checkは免除されるよ。

無駄にお金を使って犯罪証明を取らずに、VITの登録証が
犯罪歴なしという証明になるんだね!

ビクトリア州内のみならず、豪州国内での犯罪歴チェックに合格することも、
子供と接する以上、もちろん、大前提で行われて、登録時に調べられます。
* したがって、他州で子供に対する犯罪を犯してそれを隠してビクトリア州で働こうと思ってもダメなはず。

最近追加された児童虐待への対策

近年、オーストラリア国内で、子供の虐待が後を絶たず、
これ以上犠牲者を増やさないこと願って、

教師が子供の虐待を疑う場合、見て見ぬふりをせずに
しかるべき機関に連絡しなければいけないことが義務化されました。

この法的な義務を怠って、教師が虐待を知っていたにも関わらず、
何の対処も行わなかった場合は、違法となり刑務所に行くことになります。

新たに付け加えられた法的な義務。
きちんと、子供の権利を守り、必要ならば躊躇せずに、
Child Protectionの手順を踏めるように、
このテーマに関しても、毎年、オンラインで研修を受ける必要があります。

これら全ての法的な義務などを確認したら、
最後に120ドル支払って
オンラインでの教員免許更新がようやく終わるのです。

登録/更新を終えたら晴れて郵送されてくる
幼稚園教師のVITカード。
正規の登録でなく、仮資格者の場合、
色が違うようです。


待遇面では学校教師にまだ及ばず

さて、肝心のお給料ですが、勤め先と結ぶ給与契約(各Award)によってまちまちで全然違ってきます。

ビクトリア州の幼児教育者の平均は$75,585 per year
indeed: Preschool Teacher Salaries in Victoria 1 April, 2022 調べ引用)

2020年8月の時点での$$67,366という記録よりも、増えていますね。
雇用が追い付いていないのと、組合の駆け引きで給与の見直しがあったので、
さらに増えました。

しかし、実際、同じVITの教員免許登録をする小学校教師よりも
30%ほど待遇が低いともいわれていて、
給与の見直しはますます、今後の課題になってくるでしょう。

お仕事を始める時、どのAwardで契約するのか。

給与面のみならず、休暇、休憩時間、どれくらいの頻度で研修
に出してもらえるのか云々まで影響してくるので、
よく調べてから契約するに限ると思います。

特に、小さい保育園などに勤務する場合、
言われた額をうのみにせずに、
調べてしっかりと交渉しましょう。

一般的に言って、大きな私立校、公立の幼児教育界などの待遇が、
私営の経営する幼稚園、保育園などよりも、給与面や、待遇が標準よりも高く、
絶対的な人気です。

2022年には教育者を目指す人に優遇が

2021年の12月末に、新たにビクトリア州政府は150万ドルをかけて9つの幼稚園を増設し、356人の園児の収容ができるように
投資をすることを発表しています。

それに伴い、大卒の幼稚園教師が不足することは明らかなので、上記のように、優遇処置をどんどん出して、
資格取得者を増やそうとあれこれ策がとられています。

経済的な援助、スカラシップ制度はもちろんの事、本来4年間かかる学位の勉強を、Diploma保持者であり業界の経験があるならば、最短18か月で終わらせることも可能なプログラムをいくつかの大学と共同して、作っています。

この最短コースの学位習得に関しては、そんなにコースをはしょったところで、
質の高い教育者が育成できるのかと、業界内では多くの疑問の声も出ていますが。

2022年1月からは、州政府のバックアップにより幼稚園教師の給与が大幅にアップすることも決定しています。
興味のある方は、これを機に本格的に資格を取ることを考えてみるべきではないでしょうか。

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