おお真面目なお通じの話
今日幼稚園の保育中、お昼ご飯を食べるときにS君が、
「いたたた。。。」と、お腹が痛くて座れないと言ってきました。
おへそのあたりを触りながら、お腹が痛いので、ピクニックスタイルで、座ってランチを
食べることができないというのです。
シャツの下を調べて、外傷がないかを確認。 さっきまで外で、遊んでいたのに。
本人がさすっているお腹の辺りを触ってみると、「硬い!」
4歳の柔らかいお腹とは思えないほど、石のような硬さ。
とっさに、今日ウンチが出たか?と聞いてみると、出ていない~。とのこと。
とりあえず、床には座れないけど、机には座れるということで、ランチを食べ始めました。
ちょっと、食欲は今一つなさそうでしたが、吐き気も、熱もないようだし、様子を見ることに。
他の子供と同じように慌てて、食べ終えて、外遊びに行こうとするところを見ると、そう重症でもなさそうだし。
あれ? お水飲んでないよね。 S君に、水筒は?と聞くと、
空っぽなので、飲んでいないとか。 水を入れて、外遊びに今にも飛び出しそうなS君に、
「きっと、お腹の痛みが治るから、ごくごくと5口は飲んでね。」と指導。
その後…
食後、リラックスしたのか、S君、無事にお通じが来たようで、トイレから歌声が。
「お腹がすっきりしたようでよかったね。さっき、痛かったお腹触ってみてもいい?」
本人の許可を取り、お腹を触診してみると、ぷよぷよ。
私は医者でも何でもありませんが、確実に、お腹の硬さが消えて、柔らかい子供のお腹に
戻っていました。
はっきりと素人にもわかる感触の違い。
思い出した2年前のびっくりエピソード
S君の件が、一件落着してから2年ほど前に受け持ったD君のことを思い出しました。
D君は普段から、極端な偏食で、繊維が入ったものは、ほとんど食べない子でした。
結果、いつも便秘気味で親子さんもそのことをとても気にしていました。
ある日D君が登園後、「いたたた。。。」と、お腹をさすりながら、トボトボと外でちびちび歩き。

「トイレ行ってみる?」
「朝ご飯食べてきた?」
「お水飲んでみる?」
D君は、全ての質問に、Noと答えて、トイレで力むことも拒否してしばらく、外にいました。
でも、顔色がどう見ても悪く、どの遊びにも、集中できまいし、前かがみのちびちび歩きは、
見ていて本当につらそう。”これは少しただごとではないようだ”と家に電話すると、ご両親は仕事中なので、代わりにおばあちゃんが引き取りに行ってきました。
「今朝はなんでもなかったけどね~。」と電話先で、引き取りに来るのは、少し渋っている様子でしたが、いつもと違う様子であることを伝えて、一応病院にも連れて行ってあげてくださいと念を押して、帰宅してもらいました。
翌週その子供が幼稚園に戻ってきたときお父さんから、驚きの展開の報告をもらいました。
たかが便秘とはいえない
D君は、その後、体調が回復せず、大病院のRoyal Children’s Hospital へ行くことになった
そうです。
病院で、腹部のCT scanを取り、結果を見てみると。
腹部全体に、胃袋を押し上げるほどの ”うOち” が詰まっていて全体が、カチカチ。
体調が悪くて当然という結果だったそうです。
CTの結果を見たお医者さんも、両親もその量の多さに驚き、もちろん、その後、病院で
お通じをよくする処置。
もし、処置を全てを出し切らなければ、その晩は入院になるところだったようです。
処置が功をして、無事にⅮ君は家に帰ることができたそうです。

「先生、よく気が付きましたね。」
と、お父さんに言われましたが、私としては、

「よく、そこに至るまで、気が付きませんでしたね。」
という感じでした。
もちろん、その言葉は、ぐっとこらえて言いませんでした。
食物繊維をとる習慣を小さいうちからつけてあげて
多分、この記事を読んでくださっている方に、いまさら、子供の体調管理や、
食物繊維がいかに必要かなど説明するつもりはありません。
ただ、今日の、エピソードから、ああ、そういえばこんな硬いお腹をしたD君の事件が
あったな~と、急に思い出しました。
小さいお子さんを持つご家庭では、日頃から、ジュースや甘味料の入った飲み物でなくて、
”水”に日頃から、慣れさせて、できるだけ種類の多い食べ物の、味覚や噛み応えに慣れさせて
あげてください。
小学校へ上がっても、”水”を持たせるとが基本になります。
水が苦手~という子供になると、かくれて水筒にジュースや、甘味飲料水を持たせて、
匂いで分かるので他の子供たちに ”oo君、ジュースもってきてます!” と、
罪人扱いされます。
ひとまず、S君もⅮ君も大事に至らずに済んでよかった。
うんのいい話。 これにて終了。
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