【実録 オーストラリアで働く】同僚と腹を割って話し合う

人形がジェスチャー交えて訴える写真
本記事の内容

年に一度の職員パフォーマンス査定がやってきた

8月に毎年恒例の、自己査定があります。私は、二人の助手の直接の上司になるので、彼女らのパフォーマンスの査定をしなければなりませんでした。

一緒に働いてきて、この半年。アップダウンの激しい職場となりました。
他の園からやってきて、自分の経験と実務に自信満々で、自己のパフォーマンスに疑問の余地を持たない助手に、どのように、やり方は一つでない、自分だけが正しいわけでないということを伝えるべきか…

ずっと迷ってきました。 本を読んだり、参考になりそうな心理学者や、精神科医の話をYoutube聞いたり。

でも、結局は、「人は、他人に自己の足りない部分を言われたくないし、言われて有難いと思う人は少ない」という一言が決め手になり、

「やっぱり、そうだよな、オーストラリア人は、日本人が受けてきた教育、自己反省に重きをおいた教育を受けてきていないから、そう指摘されて喜んで受け入れる人はいないだろうし。
年に一度の助手との査定は、達成している部分にフォーカスして、ポジティブに終えて、
来年度へ進もう」方向で行こうと、決めていました。

 

 

感情が高ぶっている同僚を相手に立ち向かう

にもかかわらず… 

無難に済ませようと思っていた話し合いは、計画通りにはいかず。お互いに心の底でくすぶっていた思いをぶつける場がやってきたのでした。😨

 

査定の話し合いを持つ丁度1週間前。 皆で助手の1人が持って帰った教材を探していた際、私が「助手のGさんが、全部の毛糸を使い切ってしまわないといいけど。他のアクティビティーで使う予定があるので。」と言っていたことが、彼女の耳に週末に入っていて、月曜日の朝、沸々と煮えたぎる怒りを抱えて、通勤してきたのです。

ストレスいっぱいのウサギのイラスト

“I’m very disappointed…” と、相手は言いたいことを週末中、準備してきているわけだから、私に早口で言い建ててきました。

いや~、聞いていて、出るわ出るわ。 でも、不思議と、その時の私は冷静で、慌てずに、相手の行動、何をそんなに怒っているのか、聞いてみようという気持ちになれて、じっくりと聞けたのです。

 

 

すると、やはり、彼女が怒っているのは、
事のきっかけとなった教材の毛糸どうのこうのでなく、

「私は、こんなにも家に仕事を持ち帰ってやっているのに… 😤」
”誰もわかってくれないっていいたいんだね~”「言いたいことも我慢して、黙ってやっているのに… 😒」
”いや、じゅぶん態度に出してるし、周りも巻き込んでるよ!”

その時の私は、とても客観的に彼女の怒りを聞けて、落ち着いて話し合いを持つことができたんです。

「私、こんなネガティブな雰囲気の職場では、やっていけないわ」と、自分の態度は棚に上げて、周りに不満をバンバンぶつけてきます。 このネガティブな雰囲気を出している職場の責任者は、私ってこと?そうだよね。

とりあえず、何だか、週末にずっと沸々させてきたマグマが噴火したところで、私は

「言いたいことは、それだけ?問題があちらこちらへ飛んでいるみたいだけど、順序だてて話してみましょう。」

「毛糸の件は、誰にどんな風に聞いたのかわからないけど、私はあなたが怒るようなことを言っていないし、もしも、質問があるなら、そのあなたの耳に入れた人物でなくて、言ったという本人の私に聞くべきじゃない?」と言ったら、助手は何も、言えなくなりました。

「この職場の雰囲気がどうのこうの、オープンカンバセーションができないとかいっているけど、コミュニケーションっていうのは、お互い様だから、あなたがそう思っている分、こちらも同感。
オープンに話せそうな雰囲気を自分が作っているとでも思ってる? あなたの態度が言葉よりも、大きくもの語っているのよ」と言ったら、真っ赤な顔になってしまいました。

「こんなに仕事を持ち帰って、私はこんなに働いているのにっていうのは、誰も頼んでいない仕事よ。偉いと思うけど、そんなに負担になるなら、正直にやめて持ち帰らなければいい方法だってあるわよ。」

「自分の経験と知識で、子供との接し方や指導をしているのはわかるけど、私も、教師だから、あなた以上に、どうやってIntentional Teachingを取り入れるか考えてやっているし、ずっとやってきている。それなのに、いちいち、私の教師としての指導法を試すようなことはしないで」

 

相手が「それって、どういうこと?私がいつ、そんなことをした?」と聞いてきたら、
すかさず、「OOを子供に教えていた時、子供の前で、反対意見を言ってきたわよね。ほら、~の時」

 

これだけ、文字に出して書いてみると、ものすごい内容をバンバン、オープンにさらしていますね。
よく、こんなに助手にハッキリ言ったもんだな~。 😅

 

 

 

十分に自己を見つめる機会があった成果

結局、朝から1時間ほど、いろいろな話が出てきました。彼女が、問題だと思っている点。私が、問題だと思っている点をお互い挙げて、じゃあ、今後、具体的に解決策としてどうアクションを起こしていくか。ポイントとして3つほど挙げて、お互い、聞きたかったこと、言いたかったことを持ち越して今に至ったことがいけなかった、今後は、その時、その日のうちに直接相手に聞くようにしようと、同意して終わることができました。

いや~、こんな長い腹を割って話すこと、めったにあるもんではないですが、とても良い機会になったのです。

何が、良かったのか。何で、こんなに冷静に、最後の、解決策をまとめるところまで、スムーズに行けたのか?

 

自分で後で考えてみましたが、どうもこの半年、いろいろな問題があって、Unionに、問い合わせて、正論を情報として聞いておいたり、Employment Management Programを通して、職場カウンセラーと話をしたことはとてもためになっていたようだと感じました。

 

そして、その時に、感じたことを紙に書き出して、整理していたことも良かったようです。

だって、実際、彼女が「それって、いつのこと?何のこと?」と聞いてきたときに、慌てず、「ああ、それは~の時にね」と実例をすらすらとあげることができたからです。

感情をあらわにしている相手に、火に油を注ぐ対応にならずに済んで、本当に良かったと思いました。

 

Active Listening

相手が何を言いたいのか、言葉以上のものを、態度、声、表情から読み取る。心の底からいいたいこと、聞いてほしいことは何なのかを、全身から読み取る力が、大事だと思います。

それは、いつも、保育で、言葉をうまく操ることができない子供が、態度や行動で内面を思い切りあらわにする時、私が、Active Listeningを通して理解しようとする方法です。 この子は、何を言いたいんだろうか。何を分かってもらいたいんだろうか。

相手は、助手でしたが、まさに同じ方法を使って、今回の災難を乗り越えることができました。

 

その日の、最後に、彼女が帰る前に、ちゃんと聞きましたよ。
「今朝、腹を割って話し合えたこと、どう思ってる?私は良かったと思ってるけど?」と切り出すと、
彼女も、「すごく、良かった。話せばわかることだったのね」という回答。

 

その翌週のパフォーマンス査定ですが…

私は、上司として、この半年間も問題解決する機会を作ってこなかったことを詫びて、これから共に協力しあって前進するのみだねと、ポジティブに事を終えることができました。

雨降って地固まるっていうことです。

オーストラリアで長年、働いてきましたが、こんなに火花を散らして話し合ったことはなかったですね~。 このエピソードは忘れることはないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

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