海外でママ友をどうやって作る?
ママ友って作るのが大変だと思っている人、たくさんいるのではないでしょうか。
日本人同士でも、時にして、気の置けないママ友を作ることが時として難しいのに、
ましてや、英語が苦手な外国人として、現地のママたちとやっていくなんて、とても…と、
二の足を踏んでいる人もいるかもしれません。
大丈夫。
この問題は、英語が苦手なあなただけの問題なのではありません。
実は、外国人の中にだって、スムーズに、ママたちの輪に入っていけず、親子で、
少し寂しい思いをしている人も思っている以上に多いのです。
私は26年間幼稚園教育に関わっていて、そういう外国人であっても、様々は理由で、
孤立しているママたちを、たくさん見てきています。
この記事は海外で作り方がわからない、英語が苦手でママ友をどうやって作っていいかわからないあなたにお勧めします。
お勧めの3つを書きますので、打開策にしていただけたらと思います。
現地のママ友を作るメリット
海外で現地のママ友を作る事は非常に大切です。
ママ友から学ぶことは、山ほどあります。
私は、オーストラリア到着当初から知り合った、5人の子供を育てたオーストラリア人の友人がいて、彼女から、本当に数知れない情報や、オーストラリアの生活について学んできました。
そういう友人が作れて、今でも友情が続いていることがかけがえのない宝ですが、
子供の幼稚園や学校で知り合った、ママたちからはきっと…
現地で育ったママたちだからこそ知っている情報があります。ましてや、そのママが、既に2-3人の子供を育てている先輩ママであったら、
学べることは計り知れません。
私たち日本人にとって、たとえ何十年この地に住んでいたとしても、ここは外国。
もし、幼少期からここで育っている以外、私たちが生まれ育って体験してきた
日本の学校生活とは全く違う世界です。どんどん現地ママ友を作って、そして彼らから学びましょう。
相手によっては無理につきあう必要もない
自分の体験談から言うと、たまに、個性が強すぎたり、いつも、いつも子供同士を遊ばせて、
仲良しコンビにさせようとする無理強い姿勢の人も見かけます。
何となく、考え方や、話が合わないなぁと思うなら、無理にお付き合いしていく必要も
ありません。 少しずつ、距離を置いて行って、本当に、今日行く方針や、子供のしつけ方が
似ている、ママたちと仲良くなった方が、健康的でしょう。
広く浅く付き合っていくよりも、本当に、困ったときに助けてくれる数少ない友人を持つ方が
大切なんです。
広く浅くという付き合い方になると、パーティーや、お出かけなど、そのたびに呼ばれることになったり、最悪の場合、”パーティーするからお寿司を作って持ってきてね”と言うような
面倒なお願いをされることになりかねませんし、出費も馬鹿になりません。
ポイントは語学力でなくてコミュニケーション能力
英語が苦手で💦、積極的になれない人も多いかもしれません。
友達を作る時に必要なのは、絶対に、英語の語学力だけではありません。
コミュニケーション能力です。
その人が浮かべるちょっとした笑顔、雰囲気、視線、相槌などすべてを含めて、
コミニケーションです。
別に、グループの中で、中心になって笑い話を提供する必要なんて全くありません。
皆の中で、話しての目をしっかり見て、相手の話を聞いてあげるあなたは、
十分コミュニケーションがとれているんです。

聞き役だけでもいいから輪の中に入ってみる
英語苦手でママ友のグループに入れないし、彼らのように早口でしゃべることもできない
でしょう。 (今は、想像できない人もいるでしょうが、昔は私もそうでした。)
ポイントとしては、幼稚園や学校の送り迎えなど、少し早めに行って子供を待つ、ママたちの輪の中に入ってみましょう。
目を合わせて、微笑みかけて挨拶から始める。
その場にいるだけでいいのです。 ただ聞いているだけでも構いません。
そうするとそのグループの中で誰がおしゃべりで、積極的なタイプなのか。
反対に、誰が聞き役で、我を出しすぎずとも、バランスよく子供を育てているか、
だんだん気がついていくことでしょう。
数会っていく中で、少しずつ、ゆっくりでいいので、自分を知ってもらうようにしましょう。
「OO君と、いつも遊んでいると子供が話してます」とか、
何か、お友達のカバンや持ち物で、気が付いたことに話題を向けてみるのもいいかもしれません。
人は尋ねられたら、話したくなるものです。
どんなことでも、話題のきっかけになります。
とにかく、自分から避けたり、逃げ腰になってそそくさと、子供をひっぱって園庭を後にする
ような態度をしないことが大事です。
英語できないから、相手にしてくれない人もたまにはいるでしょう。
でも、つたない英語でも真剣に、一生懸命聞いてくれる人もいます。
そういう人を見つけて、仲良くなればいいのです。
学校行事にはヘルパーとして積極的に参加してみる
これができたら物凄いチャンスになります。
この記事を読んでいる方がワーキングママで、時間的に、学校や園の行事に参加することが難しいかもしれませんが、子供が小さい頃は、できるだけ幼稚園や、学校のヘルプができるよう
してみましょう。
園でも、学校でも、”ちょっとしたお手伝いをお願いしなければならないことはあります。”
英語が得意でなくても、週に一度、子供図書の本の管理や、手伝いをしたり、花壇の手入れを子供としたり、バザーの手伝いや、本読みの聞き役が必要かも。
または遠足に行くときの、助っ人として、お手伝い役が必要になることもあります。
全てできる限りどんどん手を挙げて、”I’m happy to help!” と言って、参加してみましょう。
先生からすると…
教室にヘルプと入ってくるママが、そこで見た子供の学力レベルの違いや、問題をべらべらと
他の父兄に吹聴して、問題を起こしてしまいそうなママよりも、口数の少ない、でも、
任されたことはきちんとやってくれる、ママ達の方が好きですし、ヘルパーをお願いしやすいです。
私も、息子がプレップクラスだった時に、担任の先生から同じような理由で、選ばれて、
週に一度、英語の本読みのクラスのお手伝いに行っていました。
これは、この国の幼稚園や小学校を経験していない私が、学校教育を垣間見ることができた、
またとないチャンスになりました。
園外保育や、バザーでも、顔を出すうちに新しいママにママと知り合いになれたし、
先生たちから意外な子供の一面様子を聞くことができることも多いでしょう。
知らない文化の中で、子供たちがどんなことを、どういう風に学んでいるのか知るためにも
積極的にヘルパーをかってでほしいところです。
頑張って、参加してみましょう。
PLAY DAY =約束してお家で子供同士遊ばせる
園や、学校以外で、計画を立てて、子供たちを遊ばせることもたまにはしてみましょう。
お家によんだり、よばれたりすることで、そのママとの距離も近まるし、子供同士も
とても喜びます。

たまに
「自分の家は狭いし、マイホームでないし」と思うママが
いるかもしれませんが、そんな事は気にしていたら、
悩むだけ人生損です。
人はそれほど、そこまで気にしていません。
私は、職業が教師である分、長期のスクールホリデー中はいつも子供と過ごす時間が
あいていました。それが、功を期して、ワーキングママ達からどんなに、重宝されたことか。
スクールホリデー中、ワーキングママたちが、子供をどうするかは、
悩みの種です。
何日も義理の家族に預けることもできないし、ホリデープログラムに行きたがらない子も、
年齢が上がるにつれ増えていきます。 そういった時に重宝されるのが、家で、子供と一緒に時間を過ごしてくれるママ友です。

もし、空いている日があったら、特に、スクールホリデー中、子供を見てあげられる日があったら、自分から声をかけて、誘ってみましょう。
きっと知らなかった子供同士の遊び方も垣間見ることができるし、他のママと仲良くなれることも間違いありません。
子供にとってもベネフィット
子供は親の背中を見て育つものです。
自分の親が、英語ができなくても一生懸命にコミニケーション取ろうとしている姿勢、
いろいろな人の話に積極的に入ったり挨拶を交わし、交流を持っている様子は、
子供に絶えず見られています。
子供は、コミュニケーションの仕方を、そこから学んでいます。
ママがお友達のママと一緒に話したり、お友達を自分の家に呼んでくれたりするのは
とても嬉しいものです。子供のためにも、勇気を出して、できることをしてみましょう。
その逆もありです。
私は、人付き合いが苦手だから、英語が苦手だから、子供が問題を抱えていて、人にそれをできるだけ隠したいからなどと、逃げるようにそそくさと家に帰るママも。
これらは、子供たちが肌で感じる、コミュニケーション能力を教える場を、逃してしまっています。もったいないです。
もしも、本当に、シャイで自分からはどの方法も取れそうにない場合…
学校の先生など難しいかもしれませんが、幼稚園の先生に相談してみましょう。
幼稚園の先生は、お母さん同士の付き合い、家庭のバックグラウンドなども知っているし、
どのママが、何の仕事をしているのかまで、結構詳しく把握しています。
子供たちの会話から、OO家がどことPLAYDAYをしているかも、知っていますし。
どうしても友達ができない、孤立感を感じているという場合、幼稚園の先生にそのことを話してみたら、いろいろ設定してくれることもあります。
気の利く先生ならばさりげく、気が合うであろうOOちゃんのママを紹介したり、
他のママと交流ができるような機会に、誘ってくれるかもしれません。
私は、子供だけでなくて、ママたちにも孤立感を味わわせないよう、気を付けてサポート
していますので。
最後に日本人同士のママ友も大事
最後につけ付け加えますが、受けてきた教育、育ち方、バックグラウンドが同じ
日本人同士のママ友を持つことも、大事ですし、お勧めです。
スクールホリデー中、たまに集まって、持ち寄りのランチやお菓子を囲みながら、
日本語でば~っと話して、色々な話題に華を咲かせたり、子供一緒に遊ばせたりする事は
かっこうの息抜きになります。
日本人ならではの悩みや困ったことを共有するできることは、安心感につながります。
私だけじゃないんだと言う気持ちにもなり心に余裕ができます。
私は現地のママ友と、日本人のママ友、両方に恵まれて、本当に良いバランス感で
オーストラリア生活を乗り越えることができたと実感しています。
”目を合わせて、笑顔から始める。”それが素敵なママ友と出会える第一歩になります。
誰でも、今のままのあなたでも、必ず実行できることなので、
ママ友を作って、外国生活がより豊かな、価値あるものとなるよう応援しています。