教師資格者人材不足!幼児教育業界の悩み
北欧の幼児教育は、包括的で、他の国々よりも進んでいることは知られています。
下記のデーターもこれらの国が出した報告です。
わずか12%の選ばれた園児のみが、
年間600時間の幼児教育 (資格を持った幼児教育者が運営する幼稚園プログラム)に
通っていたようです。
95%以上の子供たちが幼稚園に通うことができるように
なっています。
4歳児幼稚園プログラムに通う子供たちの費用は、
週に15時間までは無料になったので、
通園率はより高くなっています。
無料化を進めているので、登園率は上昇傾向にあります。
39,000 extra educators
+
9000 more early childhood teachers are needed within the next
3 years (Source. ACECQA: The Australian Children’s Education and Care Quality Authority )

加えて、大学卒業の学位を持った幼稚園教師に
限れば9千人が、
業界内では、資格をアップグレードしたい人には、
奨学金も出すよというありがたい援助も
出回っています。

今後成長が見込まれる業界、資格を取って働きたい日本人にお勧め
幼児教育に関わりたいという日本人も多いようです。
特に、日本から留学して学びたい、
ワーキングホリデーで帰国する前に資格を取りたいという若者も増えています。
実際に、私の働く市役所系列の保育園でも、
Diplomaの資格をもって働く日本人の名前を
雇用者リストの中で見たこともあり、
ぼちぼち増えてきていることは、ここ数年で実感しています。
先生になって
- 子供たちを関わる仕事がしたい
- 日本人に限定される仕事をせず、オーストラリアで資格を取って長期的にキャリアを積んでいきたいと
- 結婚や出産に左右されずに、ずっと続けられる資格を取りたいなどと、真剣に考えている日本人にはいい職業であるといえるでしょう。
しかし、下記のような現実も。
どうしても、子供たちと働きたいという人は、別の職種もあります。
まずは助手から始めて様子を見たい方は、AA(Additional Assistant)という
働き方もありますよ。
人の気持ちや言動に敏感な日本人にはむいている?
自分の将来的な投資で、
幼児教育を勉強したいというママさんがいました。

Diplomaの資格は18か月もかかり、簡単ではないけど、
応援するから頑張ってね。とメッセージ。
働き始めても、気が利く人が多い国民性であるがゆえに、
職場でも、重宝されることが多いはずです。
みてきましたが、お国によって、人の行動や言動にきめ細やかな国民性があるのは
拒めません。
個人の人間性によるものがおおきいですが。
今年に入って体験した、ちょっと怖い人=学生のエピソードを思い出しました。
権利を振りかざして代理で資格をとってもらおうとする学生に会ってしまったエピソード
” Certificate IV in Assessment and Training ”
「教えるのが上手いから、絶対に取っておくべきだよ~!」という同僚のお勧め(おだて)に乗って
9年ほど前に取った資格です。
でも、それこそ、価値観が多様で、バックグラウンドも全く違うオーストラリア人を
幼児教育業界で働ける資格者へ導くことは、
結構ヘビーな仕事。
一筋縄ではいかないことは、この国で何十年も働いてきて承知済みなので、
実際に、TAFEなどの職業訓練校で、教える立場の職に就くことは今のところは考えていません。
今年の初めに、
副業で始めた、サポートワーカーを求めるサイト広告で
”幼児教育者になる学校へ入学したけど、
勉強が難しすぎて困っている。
誰かにサポートしてほしい。”
と思い連絡を取ってみると…



私は学習障害者で、手助けが必要。
今すぐ、毎日、家まで来てほしい。
どうも、その学生は、自分の取れそうな資格だし、今後、業界のニーズもありそうなので
職業訓練校へ入学した。
でも、自分は、学習困難者なので学校へ提出するアサイメントなどは、
一切かけない。(多分、書けないのか、書かないのかは不明)
自分の代わりに、全てのアサイメントを書いて、
提出してくれる人を探している。
(何それ⁈ ゴーストライターならぬ、インチキじゃん。)



いや~、手助けはするし、
質問内容が分からないなら、
分かりやすく説明もしてあげるけど、
身代わりに書くことはできないよ。
子供のいのちを守りつつ、
教育者として働く立場になるってことはね~、
相手は、逆ギレ‼
私は、学習障害者なのよ。
誰も、私の事なんて分かってくれないのね。
課題は、一人でだせないのよ。
何で、助けてくれないの‼
ああ、資格を取ろうとする以前に、
問題が多すぎる、被害妄想的発想。
見つかるまで、
そうやって自分を卑下してやっていってください。
丁重にお断りし、さっさとコンタクトを切りました。
もし、その人が専門学校の先生方の助けを借りて、
資格を取ることができたとして、
現場で働いたら…
ここで勘違いしてほしくないのですが、
学習困難者であったとしても、障害があったとしても、
全ての人には、自分の夢に向かって努力する機会と、平等の権利を与えられているオーストラリア。
障害があるから、ダメとか、無理といったような
玄関払いは一切ありません。
でも、そのせいで、子供たちが犠牲になったりすることがないことを祈ります。

