オーストラリア豆知識 ユーカリの落木に注意!ケガだけで済まないこともある

オーストラリアのユーカリの木といえば、コアラが唯一食べるエサになる葉、または、
毎年天災として起こってしまう山火事を思い浮かべる人が多いと思います。


私も、スーッと鼻に抜けるさわやかで、独特の香りを持っているユーカリの枝を、
花瓶に活けてリビングに飾ることも多いです。

一見、何のへんてつもないユーカリの木ですが、実は、夏場の高温、乾燥後、
ちょっとした雨や、強風がきっかけとなり、
木が折れ、たまたま下を通っていた人や車に落ちて、
命を亡くす人がいるということを
どれくらいの人が知っているでしょうか?

このホリデー中に、田舎に来ていて、国道沿いにずーっと生え茂っているている
自然の中で大木に育った、ユーカリの木々を見ている間に
この致死に至るユーカリの木の事実について
思い出すことがあったので、”知らなかった”ということがないように、まとめておこうと思います。

本記事の内容

意外と多いユーカリの落木による死亡事故

Gumtree in the garden

大きく育ち夏の暑さをしのいでくれるユーカリの木は、
オーストラリアのどこにいても目にする木です。

写真のユーカリは、元夫の広い庭の中にあるユーカリの大木。

Miku

”うちの幼稚園の園庭にも、おおっきなユーカリの大木があってね。子供たちと、その木の下でよくピクニックしてランチを食べるんだよね~。”

と、何気なく話していたら、

ユーカリの木は、折れやすくて下にいる人が命を落とすことも珍しくないよ。 

自分が学生時代、NSW州の学校ではユーカリの木は
校庭から取り除かれるのが当たり前だったよ。

大きすぎると落木の危険度が増して、
下にいる生徒が命を落とすことが多かったから。

なんていうではありませんか。 
日本育ちの私にとっては、あまり馴染みのない話ですが、
実はオーストラリア人にとっては、常識のような木にまつわる話だというのです。

別れた元夫は、仕事はホワイトカラーであるものの、
田舎育ちで、自然の中で生きてきた分、
動植物や天災に関しては情報量が、私と比べ物にはなりません。

彼の話によると、乾燥しやすいユーカリの木は、雨の後、雨水を含み重みに耐えられずに
ちょっとした風で大きな枝を落とすことがあるというのです。

大きな枝と言っても、200㎏を超える大木もあるようですし、
例えそこまで重くなくても、
下にいた人の首や背中をおって、死に至ることがあるというのです。

したがって、あまり大きな木の下で、ピクニックやテントを張って…
というようなことはしないのが、
自然の摂理を知る人の、常識らしいのです。

知らなかった…
涼しい木陰を求めてピクニックをしていた時、
少なからずともリスクがあったなんて。

Historical gum branch
こんな大きな幹の大木からはえている枝がドーンと落ちてきたら、やはりケガだけでは済みませんよね。

arboristという樹木の管理 治療をする専門職がある

その話を聞いてから、私が当時、10年以上勤めていた幼稚園には、
過去に一度も木の査定をしてもらったことがないことが
気にかかり、同僚らとユーカリの木の下で、
子供たちが遊んだり、寝そべったりすることについての
リスクはどれくらいあるのか、話し合ってみました。

当時、一緒に働いていた同僚らは、私と同じく、他の国から来た移民者、
または、都会育ちのオーストラリア人で
あまり危機感を抱いていませんでした。

でも、私は、管轄の役所へすぐに連絡をして、木の査定に来てもらうことにしました。

オーストラリアには、Arborist (アーボリスト)と呼ばれる樹木の管理や、査定、治療そして
剪伐を専門とするプロの人たちがいます。

”子供たちにリスクがあるかもしれない”と私が、上司に伝えたので、
責任元にある役所は、直ぐに、このプロの集団を呼んで、落木してしまいそうな枝を、処分してくれました。

園庭の真ん中にドーンとそびえたつユーカリの木自体には、問題はなかったものの、
別の木に異常が見つかりました。

問題の見つかった木は、
園庭のはじにひっそりと斜めに生えていた木です。

外観からは、中が腐っているとか、問題があるなんて
思いもよらない木でした。

でも、「既に、樹木が腐っていつ倒れてもおかしくない。」ということが判明し、
クレーン車や、根っこから根こそぎ削除する重機などを使って、かなり大掛かりな作業になりましたが、
大木を根元から伐採してくれることになりました。

査定してもらうまで、
樹木が腐り果てて死んでいることなどは、誰も気が付かず状態だったので、
事がとんとん拍子に進んで、安全対策がとれたので、本当にほっとしました。


自然の中では五感を研ぎ澄まして

warning

こんなユーカリにまつわる話を思い出したのも、観光地として栄えている、マリーリバー沿いの
Echuca(エチューカ)という場所を訪れて、上記のような注意書きを見たからです。

River Red Gumtreeという頑丈な大木で作られた、ボート乗り場の脚ぐみ。
太い木で支えられて、しっかりとボルトで頑丈に支えられているようでしたが、
”なんせ100年以上たって古いし、
想定外の事故も沢山起こっているので、
進むべき足場をよく見て、気を付けてくださいね。”

この想定外の事故の中には…

  • 足元を滑らせて落下した
  • 上からユーカリの木が落下してきて骨折した
  • 古くなっている足場が崩れてけがをした
  • 草藪から蛇が出てきた
  • たまたま入り込んだブッシュの中にスズメバチの巣があり蜂に襲われた
  • 高温でからからに乾いた落ち葉から、突然、摩擦が生じて発火したリスト

などが含まれていると思います。
何故なら、今までオーストラリアに住んできて、これらは私が実際にニュースで耳にした話だからです。

私も含め、日本で育った人には想像もつかない設定になりますが、
ここはオーストラリア。 

自分の視覚、聴覚、臭覚、味覚そして、触覚をフルに駆使して、危険から身を守らなければ
大きな事故につながることがあるかもしれません。

庭にいるだけでこんな生き物が側にやってくることもあるわけだし…

豆知識は味方になる

”木の種類が550種以上に上る”と言われるユーカリの木。
その木にまつわる豆知識を、少しでも日本人のあなたにも知っておいてほしいと思い、
まとめてみました。

一人でオーストラリアの自然を楽しむときには、十分な準備をして、
万が一の事も考えて備えましょう。

日頃からニュースをみたり、オーストラリア人と会話をする中で、
知識を広げていくことは自分の身を守ることになるでしょう。

この記事のポイント!

ブッシュウオーキングや、自然の中でキャンプを楽しむときは、
オーストラリア人の常識を思い出して、
決して大きな木の下に意味もなくうろつかないように。

そして、決してイヤホンで耳をふさがず、
もし乾燥しきった大木が、鋭い、ひび割れたような音を少しでも出したら、
すぐに木から遠ざかって、危険から身を守りましょう。

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