ちょっと、何この物体? と、この記事にたどり着いたあなた。
私も、初めこの物体が私のすぐそばに近寄ってきたときは、ものすごく驚きました。
ブッシュ(山の中や、森林)では見たことがあっても、こんなにそばに、しかも、
民家に現れるとは知らなかったので。
しかも、
今回、この生物が人間の指をかむ‼という事態に。
オーストラリアで同じような状況にあっても慌てないように。
この記事をあなたに送ります。
自然の中に生きているのは人間だけでない… 原生する爬虫類⁈

世界一長かった自粛が緩和され、おととい日曜日の発表で、
今まで自宅から25㎞圏内しか移動できなかった規制もなくなり、
メルボルン都市と郊外地域の往来規制もようやく解除されました。
この自粛期間、約5か月離れて、孤立化していた、郊外に住む元夫Sの家へ、慰労を兼ねて、訪ねてみました。
今日は、これまでにない夏日で、
青くて済みきった空が高いな~。きれいだな~と
ベランダでくつろぎながら、一人自然を満喫していたところ、
私のすぐ横で聞こえる ”ザザ、ザザザ”という擦るような、奇妙な音。
音のする方向へ、目を向けると、いたのです。
”まさか 😱”と思わず目を見張ってしまうほどの生き物が。
まるで幻の生態ツチノコ!

その物体は、私が視線を向けると、警戒したように
ピタッと静止して、
荷物の影に、溶け込んで
(カモフラージュ)難を逃れようとしていました。
それは、Blue Tounged Lizard、青舌とかげと呼ばれる
オーストラリアの小動物、爬虫類系でした。
今まで何度も森林の中で見かけたことや、絵本の中で物語として読んだことは
ありましたが、こんなにそばで、しかも、自分のそばにズズズと近寄ってくる
大物は、初めてでした。
家からリモートワークでお仕事中の、Sに大声で、

”ちょっと来て‼
Blue Tongued Lizardがいるよ~。”と叫ぶ私


「こんなに、大きくて家のそばまで来たのは、珍しいかも。鶏のタマゴを狙ってきたのかな。
餌になるような、ねずみもここにはいないけどな。」
なんて、話をしながら、私は珍しさのあまり、
日本人ツーリスト並みの速さで、スマホでショットを撮りまくり。😍
普通だったら噛まないはずの動物ですが。。。
幼稚園の子供に見せてあげようと、興奮しながらシャッターを切る私。
担任するクラスの子供たちが驚く顔を想像しながら、いろいろな角度からスマホをかざしていました。
青い舌が出ていないから、ダメだな~とか、しっぽが切れてる?と言いながら、
さんざんSにそれを持たせて、あれこれポーズをさせていたら、
その小動物は、”フー、ツー”とも聞こえるような音を出し、
(英語でhissingと言いますが)身体を思い切り半分に追って、
つかまれている手から逃れようと、反撃をかましたのです。

しかもそんなに体をおりまげてまで逃げようとするトカゲ。 噛み技でSに攻撃をかけます。
結構大きな、身体のトカゲでしたが、
その固めのうろこ状の体を
器用に折り曲げて、”パクっ‼” とSの指を噛んだのです。
痛みには強い、Sでしたが、
「痛った~い 😖」と大声を出していたから、相当だったのでしょう。

本当のことを言うと、英語でかなりカラフルな言葉を叫んでいたので、その痛みは衝撃的だったと思われます。
まさか、噛むんだね~。
噛むという話は聞いたことなかった私にとってもビックリでしたから。
トカゲは、まるで、亀のように、Sが手から放してやるまで、喰らいつきを
外しませんでした。
その後、噛まれた場所からは、しっかりとトカゲの口の跡がついて、血がにじんでいました。


血が苦手な方はごめんなさい。 傷あとには、しっかりと青舌トカゲの歯形が…



ええ~!大丈夫? 噛むんだね。😨 直ぐ、
消毒した方がいいよ。
野生動物が持っているばい菌とか身体に入っちゃうかもよ。
トカゲ男になってほしくないし。
私は、青舌トカゲに、毒があるとは聞いたことがないし、狂犬病でもあるまいしとは、
頭で考えながらも、
私は、”蜘蛛に噛まれて、変身してしまったスパイダーマン。”や、
(ちょっと古いけど)”ハエ男”の映画を思い出し、フィクションのシナリオを頭の中でぐるぐるを巡らせて、
消毒を勧めていました。
Sは、青舌トカゲを安全な庭の一角に逃がしてから、
(えっ!😨 そこへ逃がすのかい⁉)
鶏ちゃんたちが無事か、一応見回りをしてました。
この一件が、落ち着いて、青舌トカゲのことをググってみたら、
ほとんどの記事には、
”よほどの危険を感じない限り、
トカゲが攻撃を与えることはない。
毒もない”
と書いてありました。
グーグルの中に書いあることは、あくまでも一般論であって、
いつもそうなるとは限らない‼ という体験をさせてもらいました。
そういえば、この青舌トカゲくん、日本に密輸して闇で売られると、たいそうな料金になると、
以前テレビで観たな。と思い出しました。



野生動物からの妙な菌で、トカゲ男になる気配がないか、Sの様子をしばらく、注意深く観察しておこう…
あとがき
おかげさまで、その後、Sの指は、化膿することもなく治ったようです。
トカゲ男にも変身せずにすんだし…
もし、爬虫類系が苦手で、オーストラリアのブッシュをハイキングすることがある機会があるならば、
こういう謎の生物と遭遇することもあるということを、可能性として頭に入れておきましょう。
26年オーストラリアに住んでいる私も、青舌トカゲが民家に、しかも切羽詰まったら、あんなに体を器用に曲げて
噛むということを今日まで知りませんでした。
歳を重ねても、まだまだ、知らないことってあるんですね~。